2022年4月に筆者が現地取材したウクライナの動物保護施設への支援が停止し困窮していることが7月24日に公表されました。支援が停止したのはこの施設だけではなく、避難民への炊き出しなども含め多くの支援活動が停止し始めており、職がない現状にもかかわらず隣国の避難民等に自立するよう促していることもあるようです。

当施設はキーウ北西部にあり、同年2月にロシア軍の侵攻で航空機からの空爆被害に遭い、たくさんの動物が命を落とした場所でもあります。その後3月末までロシア軍の支配下にありました。

元サイトの英文を日本語訳しました。

元サイト:Сумно і хочеться… – Притулок для тварин “Бест Френдз” | Facebook

悲しくて泣きたくなります😭
爆撃を受けた時ですらこんなに悲しくなかったのに。
復興に向けたくさんの予定があったのに、今は必需品を手に入れるお金もない状態です。
なぜか全てが止まってしまった…。
給料も捻出できないため、2人の作業員の退職が決まりました。
月曜日には、もう一人の作業員が本施設を去ります。
馬3頭分の干し草も買えていません。
戦地から救出した130頭近くの動物の避妊手術も必要です。
さらに十分な量を確保できないため冬用の薪も買わなければなりません。
支援団体の方々は爆撃により破壊された鳥小屋を再建すると約束しましたが、今は連絡が取れず沈黙が続いています。私たちは彼らの言葉を信じて待ち続けましたが、貴重な時間を無駄にしました。今は秋で、うちの犬の半分は、保護するスペースがないため、森の中を走り回っているだけです。
この先どうなってしまうのか、想像もつきません。
奇跡だけが私たちを救ってくれるのです。

爆撃により命を落とした犬のお墓にはロッキーと記載してある
撮影 加藤秀一

本稿執筆時点では筆者が訪問した4月よりも建物等のインフラ整備が整ってきましたが、支援が低迷した背景には、急激な世界的インフレや原油価格の上昇、戦争の長期化等によりウクライナ支援が負担になりつつあります。戦況の悪化により路頭に迷う動物達も増えつつあります。

しかしながら保護されている動物たちに罪がないことには変わりなく、運営資金が足りていないことも事実です。

収容施設内にいる保護された犬(2022年5月撮影)

Equality Personal Union(EPU)は、ウクライナ国内で活動する数十の団体とも提携しています。ウクライナに直接支援金を送金したいとご希望の方は、ご紹介いたします。 また、当方の活動にご支援頂ける方がおりましたら、ご支援の程宜しくお願い致します。

*支援金はEPUのウクライナ支局が、直接動物保護施設の代表者にお渡し致します。

By EPU

3 thoughts on “ウクライナ爆撃被害の動物保護施設への支援が枯渇”
  1. Can I simply say what a relief to uncover somebody that truly understands what they are discussing over the internet. You certainly know how to bring an issue to light and make it important. A lot more people must look at this and understand this side of your story. I was surprised that you are not more popular given that you most certainly have the gift.

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